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自己資本の十分性に係るリスク計測

銀行と保険会社双方の自己資本の十分性や短期的・長期的な支払能力に関して、規制当局の関心が大幅に高まる中、資本計画やリスクの計測方法を見直すことが不可欠となっています。

銀行および保険会社が自己資本の十分性に関する規制要件を満たすには、各時点におけるリスク管理を金融危機のような短期的な変動のみならず景気変動サイクルのような中長期的な変動に対しても対応できるようにすることが求められます。

自己資本の十分性の評価は、計量的な分析および健全なビジネス上の決断を組み合わせることによって行われます。その中には、ポートフォリオの信用リスク、市場リスク、オペレーショナル・リスクを評価するためのモデル化を含みます。当社は、さまざまなストレスシナリオにおける資産の質や問題資産に関する予測を実施し、その結果を踏まえ、規制資本、および、経済資本上の要件に関する評価や分析を行います。自己資本の十分性の評価に当たっては、レピュテーショナル・リスクや戦略リスクといったモデル化されていないリスクも考慮します。こうした取組みを通じ、適切な指標とターゲット、および、制約を踏まえた資本制策の見直しと策定を行い、お客様の戦略的な事業計画に沿ったロードマップの策定を行います。


資本計画の策定および資本管理

緊急に資本が必要になった際の対応には高いコストが生じることから、規制当局は銀行に対し、ストレス下においても業務が継続できるよう、十分な資本を維持する計画を策定することを期待しています。実際に、米国の規制当局は近年の金融危機を受け、銀行持株会社に毎年正式な資本計画を提出するよう求めています。

監督当局は、自己資本充実度評価プロセス(ICAAP)が戦略計画の策定プロセスにおける不可欠な要素となり、事業計画が強固な資本計画および資本管理体制にサポートされものになることを期待しています。プロモントリーの分析および評価には以下のものが含まれます。

  • 資本のコンティンジェンシー・モデリング:戦略計画がもたらす影響や想定される計画からの乖離をモデル化
  • 資本のコンティンジェンシー・プラン:将来的に生じる可能性のある必要資本の特定
  • 将来資本が必要な状況となる偶発事象の特定

資本計画の策定および分析

景気回復のタイミングやスピードが不透明な中で、自己資本の重要性は引き続き高いものとなっています。取締役会が自社の体力を増強する方策を模索する一方、監督当局も銀行やその他金融サービス提供者の自己資本の評価・計画プロセスに対する検証を強化しています。

自己資本の十分性の概念は、短期的な健全性を対象としたその時点その時点の計測から、組織の持続的な健全性を管理する上で重要となる計画策定やリスク管理の手法へと変わっています。こうした変化により、長期的、かつ、より動態的な動きの中で資本管理を考える必要性が生じています。監督当局は、組織の事業計画が、強固な資本計画と資本管理体制に支えられることを期待しています。

資本計画の策定や管理に関し、プロモントリーには包括的な専門知識の提供を可能にする経験とリソースがあります。プロモントリーのチームは、本邦の金融庁(JFSA)、米財務省、連邦準備制度理事会(FRB)、連邦預金保険公社(FDIC)、米国通貨監督庁(OCC)、英国金融サービス機構(FSA)等の主要な規制当局の出身者を中心に構成されています。さらに、チームにはゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェース、スミス・バーニー、HSBC、バンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴ、シティグループといったトップクラスの民間企業の出身者も加わっています。これらの専門家が有する深い業界に対する知識は、最良の資本管理ソリューションと整合的な銀行の改善プログラムの開発を可能にします。

プロモントリーの資本計画策定・分析サービスには3つの主要分野があります。

  • 自己資本の十分性に係るリスク計測
  • 自己資本の十分性に関するストレステスト
  • 資本計画の策定および資本管理

【過去のサポート事例】

  • 主に資産担保証券(ABS)に活用される評価手法に関して、銀行の既存のモデルを精査するとともに、新たなモデルの導入をサポートしました。
  • ニューヨークやロサンゼルスの拠点を含む米国における業務に関して、資本構成や税体系の最適化を行うためアドバイスを提供しました。
  • 商業用不動産ローンの大規模なポートフォリオを評価しました。評価は、ファンダメンタル分析、および、最適な金利スプレッドの判断の両面から実施されました。市場の金利スプレッドが大きく変動し、市場価値の信頼性の低い状況で、ファンダメンタル分析が評価において主要な役割を果たしました。各ローンについて詳細な質的な信用評価を実施し、その結果を評価モデルに組み込みました。