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戦略的取引および規制当局への申請

金融機関があらたな戦略的展開を開始する際、規制上の問題点が大きく立ちはだかります。程度の違いはありますが、合併、買収、新規設立、改編、再編、戦略方針の大幅な修正はいずれも、規制当局の監督を経なければなりません。 この監督は法的コンプライアンスの枠を超え、財務・オペレーショナルリスク、経営管理能力、事業上の知識に関する詳細な調査としての性格を強めています。

プロモントリーは、銀行や他の金融機関がそうした規制上の課題を予想し、対応するとともに、戦略的イニシアチブを成功させられるようサポートを行っています。この分野における当社のサービスは、大きく以下の3種類に分けられます。

  • 銀行設立許可書/設立/認可
  • 事業および戦略的立案
  • 事業および戦略的立案

【銀行設立許可等】

銀行業界は変革を続けており、多数の金融機関および投資家は、既存事業の補完、新たな事業分野への進出、または他行の買収を目的とした連結ビークルの創出のため、預金金融機関を設立または買収する可能性を模索しています。

銀行設立許可書の取得または修正を目指す既存の金融機関は、同じ目的を有する投資家および新たに銀行事業を開始する投資家と同様、規制上の大きな課題に直面します。こうした課題には、銀行設立案に対する規制当局の承認を取得すること、規制当局の期待に沿う形に既存事業を改善すること、既存事業の銀行法人への移行を計画・実施すること等が挙げられます。

プロモントリーは、新たな銀行の戦略の計画、承認の取得、実行に際して、幅広い金融機関および投資家をサポートしています。当社の銀行設立許可事業は、銀行、ファイナンスカンパニー、投資銀行、投資顧問会社、個人投資家からご依頼を頂いています。 各案件において個々のお客様のニーズに合わせた対応を行っており、また、プロモントリー、お客様の組織の経営陣、法律顧問、他のアドバイザーの間で密接な連携を図っています。通常、提供するサービスには次の内容が含まれます。

  • 規制に関する戦略:銀行設立計画が成功するためには、まず、現実的かつ実行可能な戦略を策定する必要があります。プロモントリーは、お客様の事業戦略全体が規制当局の承認を受け、現状の銀行監督に耐えるものとなるようサポートしています。 また、設立許可/認可の選択、企業の組織形態、開業形態(買収または新規設立)、買収戦略といった構造的な問題に関してお客様への助言を行っています。
  • 規制当局との関係:銀行規制当局との関係で生じる独特の力学によって、多くのノンバンク金融機関および投資家の銀行戦略が損なわれています。こうしたギャップを埋めるべく、プロモントリーはお客様と関連政府当局(許認可機関、監督機関、政策決定者等)とのコミュニケーションを促進しています。規制当局に対する総合的なアプローチの構築、提出資料・申請書類の作成と検証、会合への出席、話し合いへの参加等のサポートを行っています。
  • 規制当局への申請書類:銀行の買収、または銀行の事業の大幅な改変には、規制当局による承認または異議がない証明を受けるための膨大なプロセスを伴い、事業・業務に関するさまざまな書類の提出が必要となります。 プロモントリーはこうした書類の作成をサポートします。申請書類には一般的に、事業戦略、マーケティング、ガバナンス、内部統制、自己資本、リスク管理に対応する包括的な事業計画の他、財務、業務、コンプライアンス等の幅広い項目に関する方針・手続といった内容を記載することが必要です。
  • 規制上のギャップ分析:新たな銀行戦略を実施する企業は、既存の業務を新たな規制体系に適応させなくてはなりません。企業によっては、1つの銀行設立許可書を転用することで、この作業が微調整に留まります。 しかし、場合によっては、銀行持株会社として規制されることとなり、複雑な組織に対する大がかりな見直しとなります。 プロモントリーはギャップ分析を実施し、お客様の企業のガバナンス、リスク、統制プロセスと、銀行規制上の要求事項・期待事項との間のギャップを特定します。 これを踏まえ、お客様と共に、新たな規制当局の関心事項や重点事項を反映させた短期・長期的な改善プログラムを計画し、実施します。

【事業戦略の計画】

事業戦略の計画は、規制上の申請の一部として、あるいは行政処分への対応として提出されるものとして、金融規制当局にとってますます重要な監督手段となっています。

今日において事業戦略の計画は、自己資本、流動性、与信、市場リスク、経営管理、その他の安全性や健全性の指標に対する新しい厳格な基準を満たさなければなりません。 また、計画された戦略の実行可能性、事業上の仮定の信憑性、経営陣の実行能力に関して、クリアしなければならない調査より厳しいものになってきています。 その一方、政策方針の変更により、承認される事業計画の範囲は縮小しています。経営陣に対する信頼性が問題視されれば、承認のチャンスは二度とないかもしれません。

プロモントリーは、銀行およびその他の金融機関が事業戦略計画を策定する際、規制当局の期待と戦略的な目的の実現を両立させるサポートを提供しています。この分野における当社のサービスは次の通りです:

  • 戦略の策定および評価
  • 計画書の草案作成および検証
  • 財務予測のモデル化および報告(関連する感応度分析やストレステスト等)

【取引支援】

銀行のM&A市場が活気を取り戻す中、規制当局による承認については状況が一変しています。 金融危機以降、未改善のコンプライアンス問題、非現実的な事業計画、経営陣の実行能力に対する規制当局の信頼性の欠如によって、取引が頓挫するケースが頻繁に見られるようになりました。

規制当局は、これまで以上に事業戦略案の健全性および実現性に対する評価を重視しています。経営陣の適性および実行能力に対する監督はかつてないほど強化されており、一部の銀行では消費者やマネー・ローンダリング対策に関するコンプライアンス上の問題が是正されていないため、戦略的な取引を実施することができない状況にあります。

プロモントリーは規制やビジネスの最新動向を把握しており、信頼できるアドバイザーとしてサービスを提供しています。お客様の抱える問題点を解消し、取引の成立に向けたお手伝いをしています。 当社は戦略的な取引に関して以下のようなサポートを提供しています。

  • 取引前
戦略の実現可能性の評価 / 対象および市場価額 / 取引構造および許認可に関する助言 / 規制上の問題の解決 / リスク管理や内部統制に対する準備の検証 / デュー・デリジェンス / 規制当局による承認の取得 / 事業計画書および財務予測 / 資本計画 / 緊急時資本計画 / ストレステスト / 規制当局とのコミュニケーション / 不測の障害の除去
  • 取引後
事後的なデュー・デリジェンス / 規制に関するギャップ分析および改善 / ポリシーおよび手続の統合
  • 特殊な状況
銀行・ノンバンク間の取引 / 設立許可書の変更 / 破産銀行の買収

【具体的なサポート例】

  • 銀行の持株会社設立や子金融機関設立に係る当局の許認可取得に際して、申請書や説明資料作成が必要となりましたが、この過程で監督当局に対し流動性リスク管理や将来の業務展開の戦略の提出が求められました。 当社は、経営の現状を検証してあるべきガバナンスの姿を検討し申請書作成を支援し、また融資業務戦略策定や流動性管理態勢の整備について助言し支援しました。
  • 国内金融機関の再編に際して、ガバナンス等の検討や対当局手続が必要となりましたが、意思決定メカニズム、人事評価制度を含め、諸問題の全般にわたって再編両者から中立的な立場で助言を行い解決策を提供しました。
  • 非銀行の金融サービス業が銀行子会社を設立するに際して、規制上の要件に対応する体制の策定やシステム設計上の検証等において助言・サポートを行い、当局の免許を取得して希望通り銀行子会社の運営を開始することができました。
  • 米国において銀行を設立もしくは買収しようとしていたプライベート・エクイティ企業に対して、サポートを行いました。当該取引が規制当局の承認を受ける際に必要となる申請書類(事業計画および財務見通し等)についてお手伝いしました。 プロモントリーはまた、当該取引にとって適切な構造や規制当局との関係に関しても提言しました。
  • 米国市場への参入を模索していた米国外の銀行に対し、戦略的計画の策定、規制当局への申請、参入の実行のサポートに当たりました。まず、想定される規制上の制約および市場環境と、当該銀行の戦略的な目的とのバランスを図った形で、計画および組織構造を策定しました。次に、同銀行のアドバイザーと連携し、規制当局への申請に必要な書類を作成するとともに、新たな事業のためのリスク管理および内部統制インフラを構築しました。
  • 多角化した金融サービス企業に対して、複数の事業分野の系列銀行への統合をはじめ、同企業の得意分野であった商業金融事業の再建に関するサポートを行いました。当社の主要メンバーは当該企業と共に、事業の計画や方針、手続、および、規制要件と当該企業の戦略的な目的のバランスを考慮した実施プログラムを策定しました。
  • 従来日本の金融機関の拠点がない地域への進出に際して、現地のビジネス環境、規制環境に関する情報提供・分析を行い、現地当局との交渉についてサポートし進出の実現に貢献しました。